Apollo Manroku

2010年以前に書いた記事の過去ログ

文章の整形 (4) – プロポーションは美しくとも… 2006年7月6日

Filed under: Internet — アポロ @ 00:15

  では、より美しい見た目ということで、一定文字数での改行を採用したとし
ましょう。これなら、原稿用紙に書いているような感じで、文章全体の見た目
が整うので、段落ごとに空白行を挿入せずに、1 字字下げする程度でも読みや
すくなると思います。ただ、見た目が整うのは、メールソフトの設定で、表示
する文字が等幅フォントに設定されている場合だけです。今、もっとも多くの
人が使っている Outlook Express というメールソフトの場合は、メール本文
の表示には等幅フォントではなく、文字ごとの幅が異なるプロポーショナルフォ
ントになっています。プロポーショナルフォントで表示すると、一定文字数で
改行されたメールの行末は位置がばらばらで、見た目が悪くなります。それな
ら、手動で単語や文節単位で改行するのと変わりません。

  文字その物の事をいえば、等幅フォントよりもプロポーショナルフォントの
方が読みやすいと思う人もいるかと思います。このフォントは、その名の通り、
プロポーショナル(均整)なフォントなのですから、字間のバランスが取れて
美しくなるように作られています。ただ、これも人それぞれで、書籍などの活
字の文化に慣れ親しんできた人たちにとっては等幅フォントの方が見た目に美
しいと感じられるようです。昔の日本語ワープロなども、ほとんどが等幅フォ
ントだったと思います。

  私も、パソコンを使うようになってからは Windows 標準の設定で、それと
は知らず知らずのうちにプロポーショナルフォント(MS Pゴシック)に慣
れ親しんできたので、特に違和感もなくプロポーショナルフォントで文章を読
み書きし、その方が美しいのかと思っていましたが、最近になって、実際にプ
ロポーショナルと等幅のフォントを見比べてみたところ、等幅のほうが字間に
ゆとりがあって読みやすいということに気づきました。プロポーショナルは手
書きに近い自然な感じはするのですが、どうも窮屈な感じがします。行間が狭
いメールソフトなどではプロポーショナルフォントの方が読みやすくなるかも
しれませんが、ある程度行間が広めに設定された文書などは等幅のほうが断然
読みやすいのです。私が使っているメールソフトでは、表示するメールの行間
も自由に設定できるので、私は広めに設定して使っています。もちろん、フォ
ントは初期設定で等幅になっています。

  先ほども書いたように、メールを文字情報としての「メッセージ」としてと
らえたときには、より素早く情報を得るという意味でも、1 画面に表示する文
字数は多いほうがいいでしょうから、行間をできるだけ狭くして、文字間も狭
いプロポーショナルフォントの方が効率的です。しかし、じっくり読んでもら
いたい「手紙」と同じようなものと考えてみれば、行間や文字間を広く取った
方が良いと思います。手紙には、文字には含まれていない「気持ち」も込めら
れています。それを読み取るためには、行間や文字間に十分な「ゆとり」が必
要なのではないでしょうか。

  というわけで、日本語の文字は等幅にした方がよさそうですが、英単語や英
文となると、プロポーショナルフォントの方が断然美しくなります。それで、
外国産の OS である Windows などではプロポーショナルフォントが標準の設
定になっているんでしょうね。ただし、美しさよりも読みやすさを優先させる
と、英文でも等幅のほうが文字の認識は容易になります。結局、日本人が日本
語でメールを書くときには等幅で統一しておくのが一番いいということになり
そうです。

  等幅でメールを書くメリットは他にもあります。よく、メールマガジンなど
では「等幅フォントに設定してごらんください」などと注意書きがあったりす
る場合もあるのですが、それは、罫線や記号などで文章をデザインしていたと
きに、プロポーショナルフォントだとデザインが壊れてしまうからです。HTML 
形式やワープロ文書であれば、表を作ったり画像を挿入したりと、デザインは
自由自在ですが、テキスト形式のメールでは、そのような機能を補うために、
文字そのもので表を作ったり、記号を使って地図のようなものを作ってみたり
しているわけです。テキスト形式のメールでデザインにこだわること自体無理
があるのですが、これもメールの文化の一つとして定着してきていることだと
は思います。
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
 ┃ML に投稿したメールを私が使っているメールソフト、 EdMax で表示した┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃画面の画像をこの記事に添付してあります。今回は、メールの最後に自動┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃的に付加される広告部分を表示していますが、等幅フォントなのできれい┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃にレイアウトされています。Outlook Express などでは初期設定のままの┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃プロポーショナルフォントで見ると、レイアウトは崩れてしまっているで┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃しょう。                             ┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃                                 ┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃ちなみに、画面の画像の広告部分には四角い記号(□)がたくさん並んで┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃いて見栄えが悪くなっていますが、ここには本来全角の空白文字が入って┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃いるので、ほとんどの人の画面上では何も見えません。私の EdMax では ┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃全角空白文字を四角い記号に置き換えて表示するように設定してあるので┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃このように見えてしまうのです。レイアウトのために空白文字などを多用┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃してメールを書いたりしていると相手の環境によってはこのように見栄え┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃が悪くなっていたりするので、気をつけた方がいいでしょう。自分のパソ┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃コンではきれいに見えていても、相手のパソコンでも同じように見えてい┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃るとは限らないということです。                  ┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃                                 ┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃また、引用符の数によって、その行の文字色が赤や緑に自動的に変えられ┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃て表示されるようになっています。メールソフトによっては、このように┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃カラフルに表示してくれたりするので、色気のないメールの画面に飽きて┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃きたら、このようなメールソフトに乗り換えてみるのもいいかもしれませ┃ 
 ┃─────────────────────────────────┃ 
 ┃ん。                               ┃ 
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 

|

タロットカードは、「棒の8」です。

平行に並んで飛んでいる 8 本の棒が見えますね。でも、その先の位置はばらばらです。まるで、一定文字数で改行したメールをプロポーショナルフォントで表示したときの行末の見た目のようです。

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