Apollo Manroku

2010年以前に書いた記事の過去ログ

運勢を変えられますか? 2007年3月29日

Filed under: Tarot Lecture — アポロ @ 23:57

運勢を変えられますか?」というような質問を受けることがあります。占い師にそんな質問をしたことがある人も多いのではないでしょうか。「運勢」と「運命」では多少意味が異なるのですが、そのような厳密な定義のことはあまり深く考える必要はないでしょう。

質問に対する私の答えは、「運勢など誰にも変えられない」でした。運勢とは、いわば「生年月日」のようなものです。その日に生まれてしまった以上、誰もその事実を変えることはできません。その生年月日をもとに占う占星術などが示す「運勢」も変えることなどできるはずもありません。運勢を変えたければ、まずは生年月日を変えてみてください。

質問された方はがっかりしたでしょうね。おそらく、そのときの私の占い結果があまり良いものではなかったので、変えられるものならば少しでも良い運勢に変えたいと思ったのでしょう。もし、私の答えが「変えられる」であったなら、次の質問は「どうすれば?」だったかもしれません。

私は聞かれたことにのみ正直に答えたわけですが、そもそも私は「運勢を占った」わけではありませんでした。タロット占い師である私にできることは、せいぜい「運命を読む」ことくらいです。ここで言う「運命」とは、「めぐりあわせ」といったような意味になるでしょうか。

変えられないような運勢を占っているわけではないので、私はたとえ悪い結果が出ようとも隠さずそのまま伝えてしまいます。どうすれば良くなるかというようなアドバイスを求められれば答えますが、求められなければ何も言いません。本人が良くなることを自ら望まない限り、占い師が何を言おうと無意味だからです。

とはいえ、私が占ったものが「運命」だろうと「運勢」だろうと、そういったことはそれほど重要ではありません。大切なことは、その占い結果をどう受け止め、それによってどのような行動をしていくかということです。

目の前に二股に分かれた道があり、占いでは「右の道は危険だ」と出た(これは運勢ではなくて運命ですね)とします。それを信じて左に進むもよし、スリルを求めてあえて右に進むもよし。決めるのは占い師ではなく、その道を歩む本人なのです。占いは、「どう生きるか」ということへの道標のようなものでしかありません。

ただ、自ら人生を切り開いて生きようという意志が弱い人は、占いで良い運勢が出ることを期待し、運勢が悪ければ、どうすれば運勢を良くできるのかといった考え方をしがちです。まるで、運勢だとか運命だとかいったような、「レール」の上を走る列車のようなものが人生だと思ってしまうのです。変えなければならないのは「運勢」ではなく、「生き方」なのだということにはなかなか気づいてもらえません。

人生とは、神様のような誰かが作ってくれるものではありません。運勢や運命がどうであろうと自ら切り開くもの。それが、人生です。

占い師として伝えるべきなのは、本当はそういうことだと思います。

 

© 2007 アポロのタロット占い

 

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