Apollo Manroku

2010年以前に書いた記事の過去ログ

なまはげ女湯乱入事件 – Ⅴ the Hierophant 2008年1月21日

Filed under: Spiritual — アポロ @ 22:10

なまはげが女風呂に乱入したという事件。

数日前のニュースですが、いまだに関連記事のタイトルを目にします。特に女性にとっては、相当に嫌悪を感じる話かもしれません。政治や経済に関わる大事件でもなく、くだらないことをいつまでも騒いでいるものだと思うのですが……。

こういう世間の注目を集めている話題については、少し批判的な目で見てみるのもいいでしょう。

私は「なまはげ」についてはあまり詳しくはないので、それが本来どういう行事なのかということまで突っ込んだ考察をするつもりはありません。一般論に近い形で考えてみました。

まず、「なまはげ」は人が鬼の仮面をかぶって家々をめぐる行事ですね。人が仮面をかぶるということは、人が人でなくなることを意味します。

なまはげの場合はおそらく妖怪の一種だと思いますが、そのモデルとなったのは一説では、漂着した外国人だとも言われているようです。その土地になじめなかっただけの、単なる嫌われ者が「」として表現されていたのかもしれません。

ともかく、そういった恐れるべきもの、近づきがたいものは、時として神聖視され、やがて神格化されることもあります。

人は、仮面をかぶることで、そのような神格化された存在となるわけです。いわば、神仏に「憑依」された状態です。こういったことは、世界中どこでも同じような風習が見られると思います。

そのような「」が自分の家に来れば、それを敬い、手厚くもてなすのは当然のこと。「」は人間が生活するあらゆる場所を訪れ、人々に幸運をもたらします。たとえそれがトイレや風呂場の中であっても同じです。

今回の女風呂乱入事件も、そういう観点で見れば「破廉恥」だの「セクハラ」だのと騒ぎ立てるのはとんでもないことで、むしろ、感謝すべきことだったはずです。たとえ入浴中であろうと相手は「」です。恥ずかしいも何もないでしょう。

もちろん、なまはげの仮面をかぶっているのは、実際は「ただの人」であって「」ではありませんが、問題なのは、現代の人たちがそういう現実的な考え方しかできなくなってしまっているということです。入浴中の女性たちだけではありません。それを事件としてとらえることしかできない我々もそうだし、何より、なまはげの仮面をかぶっていた当の本人ですら、自分が「」になっているなどということは自覚していなかったことでしょう。

」はもう、どこにもいなかったのです。だからこそ、今回のなまはげの行為が「事件」となってしまったのではないでしょうか?

私は、なまはげが女湯だろうとどこだろうと乱入するのはかまわないと思います。ただし、それが許されるのは、なまはげの仮面をかぶった男たちが、本当に「」となったときだけです。

残念ながら、今回事件を起こした「彼ら」は、仮面をかぶっても「ただの人」だったのだと思います。大いなる偽装事件です。そうなるともう、これは人として許されざる行為であって、その罪は大変に重いと言うべきです。

事件があったのは昨年の大晦日だということですが、ご存知の通り、昨年の漢字とされたのは「」でした。その最後の最後で、またもこのような事件を起こしてしまうとは、人間というのは、つくづく愚かな生き物だと思わざるを得ません。

なまはげ」を事件の当事者としてしまったのは、神を感じることのできなくなってしまった私たちにも責任があります。その償いは、いつかしなければならないでしょう。

世間では「スピリチュアル」がブームだと言われて久しいですが、テレビなどでそのようなスピリチュアル番組を見れば見るほど、私たちの魂からは、ますます神は遠ざかるばかりです。スピリチュアルになりきっているだけの「偽スピリチュアリスト」ばかりがあふれているとは、思いませんか? そして、そんなものを信じたがっている自分たちこそ、何かを偽っているとは、思いませんか?

今回の事件をタロットカードで示すならば、私は「 法王」のカードを選びます。

権威の象徴である法王の冠は、まさに「なまはげ」の仮面のようなものです。法王はその権威によって、神の代弁者として人々に御言葉を授けます。まるで彼自身が神であるかのように振舞い、人々も彼にひれ伏します。

しかし、法王もしょせんは「人間」なのです。

彼は聖者なのか、それとも詐欺師なのか?

その答えは、「」のみぞ知るでしょう。

あなたの中に、「」がまだ生きているならば。

 

© 2008 アポロのタロット占い

 

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2 Responses to “なまはげ女湯乱入事件 – Ⅴ the Hierophant”

  1. アポロ Says:

    稲毛亭力蔵さん、コメントありがとうございます。
    確かに、女湯だったからというのもありますね。
    世の中、男女平等だなんて権利ばかり主張するようになってしまいましたが、こういう事件になると、むしろ昔よりも男女差を意識して「セクハラ」だのなんだのと大騒ぎする。
    誰もが、自分に都合の良いことしか考えてない証拠ですね。

  2. Says:

    コメントの投稿は二回目になります。力蔵です。本日の「なまはげ女湯乱入事件」の考察ブログ、興味深く拝見させていただきました。
    まず報道的な見方をすれば、女湯だったから新聞社もテレビ局も飛びついたのでしょう。男湯だっら一行の記事にもならないはずです。
    情けないことですが、それがマスコミの実態でしょう。
    次にアポロさんの「神」に関する考察は視点がするどく驚かされました。
    「法王もしょせんは人間。彼は聖者なのか詐欺師なのか」はけだし名言です。
    偽偽偽ぃ~と音を立てて2007年の扉は閉まりました。2008年の扉は今どんな音をたてて開き始めているのでしょうか。
    ※このコメントは縦にはかけないのですね。残念(^^ゞ


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